日本の高度成長期やバブルは、非常に景気が活況でありサービスや物がたくさん売れていきました。それは不動産業界においても同様であり、マンションや一軒家もたくさん売れた時代でもあったのです。森林や山を伐採し、宅地開発が進みニュータウンといった理想的な住まいのエリアも造成されていきました。そこには大きな分譲マンションやマンモス型の団地が立ち並び、サラリーマンにとっても夢の住まいであったのは言うまでもありません。
バブル期になると単に生活基盤としての住まいが販売されるだけではなく、ラグジュアリーでエンターテイメント性にたけた住まいなどもたくさん販売されますます経済は活況になっていったのです。ところがバブル崩壊とともに、不動産業界も冬の時代を迎えておりまた、最近では昭和に建築されたこうした住まいが老朽化で朽ち果てており、修繕やリノベーション、リフォームの必要性に迫られることになっているのです。しかしながらこうした時代のマンションや建造物は簡単に解体したり、リノベーションするわけにはいきません。それはアスベストと言って軽量の石綿を建材に用いたことが多く、そのアスベストが解体やリノベーションとともに飛散し健康被害をもたらしているのです。
そこで大事になるのが調査分析といったことになります。アスベスト分析や調査は現代では法律で義務化されているので建築業者や施主、リフォームや解体の際には必ずこの調査分析を行わなければなりません。