アスベスト法の改正に伴い事前調査が必須になりました

アスベストの建材分析の種類やフロー

アスベスト分析は、現地でサンプルを採取したものを使いアスベストの含有の有無を調べる定性分析、含有していることが疑われる場合はアスベストの含有率を調べる定量分析で行います。試料は、無機材料製品では粉砕およびふるい分けを行って425~500μmの粒子にする、有機物含有製品は低温灰化(450度±10度)で処置を施してから粉砕およびふるい分けを行い無機材料製品と同じく425~500μmの粒子にするなど試料調整を施しておきます。試料の採取は、日本工業規格のJISA1481-1では原則1か所、JISA1481-2では原則3か所から採取、現地でサンプル採取個所を決定して作業者は保護具の着用(必要に応じてゴール具を装着)を行い作業します。吹き付け剤や保温材などのような柔らかい材料は10平方メートル程度、1~3か所から採取します。

なお、サンプルを採取するときも飛散防止のための対策が必要です。採取する前に、対象箇所に水などを噴射して吹き付け材の潤滑化を実施、吹き付け材の落下防止のためのロートもしくはケースなどを受け皿にします。試料は採取場所ごとに密閉した容器(チャック付きビニール袋など)に入れること、試料番号・試料名・採取年月日・建物名・採取場所・部位などを記入しましょう。最後に、試料を取得した場所に飛散防止剤の噴霧を施しておきます。

その後、その個所の写真撮影や清掃および原状回復、これを行い次の調査個所に移ります。なお、アスベストが入っているのか否かを知りたいときは定性分析、含有率を調べるときは定量分析で行います。

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